説明会の
お申込み

JST戦略的創造研究推進事業 新技術説明会 ~ライフサイエンス~

日時:2018年01月18日(木) 09:55~11:55

会場:JST東京本部別館1Fホール(東京・市ケ谷)

参加費:無料

主催:科学技術振興機構

後援:特許庁

発表内容詳細

  • 創薬

1)細胞を使わない次世代ゲノム合成ツール 【さきがけ】

立教大学 理学部 生命理学科 准教授 末次 正幸

新技術の概要

デザインされた大規模な人工環状DNA(遺伝子数百個レベル)を、わずか2ステップの等温反応で試験管内合成する反応キット。
 1)連結キットで複数の遺伝子断片を設計通りに連結環状化し、
 2)増幅キットで環状化DNAを選択的に増幅する。

従来技術・競合技術との比較

DNAシーケンス技術や合成生物学の急激な進歩の中、大腸菌クローニングやPCRといった既存のDNA調製法ではもはや立ち行かない時代となってきた。これらの技術に取って代わりうるゲノムレベルの長大DNA合成に向けた全く新しい次世代技術。

新技術の特徴

・相同末端をのりしろとするDNA断片連結法。等温で多断片の同時連結
・大腸菌ゲノム複製サイクルを再構成した増幅法。ゲノム複製系ならではの抜群の増幅正確性と巨大DNA増幅能
・わずか1分子の環状DNAの種を30ºC 3時間で数十億倍以上

想定される用途

・有用な人工微生物合成のための遺伝子組み合わせライブラリー作成(自動化装置)
・デザインされたプラスミド、ウイルス、バクテリアゲノムの無細胞合成(ゲノム編集の先にある技術「ゲノム合成」)
・培養できない(微)生物のゲノムを長鎖のまま試験管内増幅(ゲノム培養技術、NGSサンプル調製)

関連情報

・外国出願特許あり

  • アグリ・バイオ

2)大型藻類からバイオエネルギー生産プラットフォームの構築 【CREST】

京都大学 大学院農学研究科 応用生命科学専攻・生体高分子化学分野 教授 植田 充美

新技術の概要

独自開発の細胞表層工学と合成生物学によるスマート触媒とモノリス・ナノLC/MS解析基盤技術により、養殖可能な非可食大型藻類バイオリファイナリーを確立した。デジタルサイエンスとバイオの融合により、世界第6位の排他的経済水域をもつ日本の海洋資源を活用することにより、エネルギー安全保障上の新展開が期待できる。

従来技術・競合技術との比較

大型藻類を原料とするバイオエネルギー利用において、タンパク質の抽出および精製、高性能LCカラムを用いた分析、またAI等を用いたデータ解析で、従来技術に対して、独自の高い技術およびノウハウを有する。

新技術の特徴

・未来型ものづくりに適したスマートセルの構築のプラットフォーム
・マルチオミックスのボトルネックを解消するプロテオーム解析プラットフォーム
・データサイエンスの実用化モデルーデジタルサイエンスとバイオテクノロジーの融合プラットフォーム

想定される用途

・農林水産廃棄物の完全利用型スマート農林水産業への貢献
・新しい生物触媒の構築による産業ものづくりへの貢献
・デジタルデータのバイオ産業への実行モデルの提供

  • アグリ・バイオ

3)高生産性苗の作製方法と管理方法(生産性の制御と予測管理技術)【CREST】

岡山県農林水産総合センター 生物科学研究所 細胞工学研究部門 植物レドックス制御研究グループ 部門長兼グループ長 小川 健一

新技術の概要

「苗半作」という言葉の通り、「良い苗」をつくれば、その後の収穫も安定するという経験則だが、何がどのようになったら「良い苗」なのかを具体的に示す技術は存在しなかった。樹苗では数年かかる苗作りの管理は特に重要である。ここでは、樹苗の生産期間を数年から数か月に短縮する技術を提供し、それを管理する新技術を提案する。

従来技術・競合技術との比較

従来に数年の生産期間を数か月に短縮できる技術は存在しないため、それを管理できる技術も存在しない。

新技術の特徴

・様々な苗生産に活用されることが期待される
・管理技術によって育種選抜の加速化も期待できる
・リモートセンシングへの応用も期待できる

想定される用途

・苗生産管理
・育種選抜の加速
・森林管理や農地管理

  • デバイス・装置

4)「テラヘルツイメージング計測のための高感度電気光学(EO)サンプリング技術」【さきがけ】

福井大学 遠赤外領域開発研究センター 教授 谷 正彦

新技術の概要

非共軸なCherenkov位相整合に基づくヘテロダインEOサンプリング法を開発した。さらに、テーパー付き平行平板金属導波路をテラヘルツ波の集束素子として利用する手法を開発した。これらにより、サンプリング波長を自由に選択でき、かつ高感度なテラヘルツ波のEOサンプリング検出を実現した。

従来技術・競合技術との比較

従来は、サンプリング波長で決まる位相整合条件により、EOサンプリング検出感度が制限され、また複屈折をもつEO結晶を利用することは困難であったが、本新技術により自由にサンプリング波長を選択し、複屈折性を持つEO結晶も利用することが可能になった。また、従来よりも高感度なテラヘルツ波のEOサンプリングを実現した。

新技術の特徴

・従来よりも高感度にテラヘルツ波を検出できる
・サンプリング波長は自由に選択できる
・複屈折をもつ電気光学結晶も利用することができる

想定される用途

・テラヘルツ分光器、高感度生体イメージングシステム
・テラヘルツ波を用いたセキュリティ強化
・テラヘルツ波を用いた工業製品、美術品等の非破壊検査

関連情報

・サンプルあり
・外国出願特許あり

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

科学技術振興機構 戦略研究推進部 (CREST)

TEL:03-3512-3531 FAX:03-3222-2066
Mail:crest[at]jst.go.jp (左記の[at]をアットマークに置き換えてください。)
URL:http://www.jst.go.jp/kisoken/crest/

科学技術振興機構 戦略研究推進部 (さきがけ)

TEL:03-3512-3525 FAX:03-3222-2066
Mail:presto[at]jst.go.jp (左記の[at]をアットマークに置き換えてください。)
URL:http://www.jst.go.jp/kisoken/presto/

科学技術振興機構 戦略研究推進部(ACCEL)

TEL:03-6380-9130 FAX:03-3222-2066
Mail:suishinf[at]jst.go.jp (左記の[at]をアットマークに置き換えてください。)
URL:https://www.jst.go.jp/kisoken/accel/
新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

Go Top