環境研究・技術開発(ERCA) 新技術説明会【オンライン開催】
日時:2026年01月15日(木) 09:55~11:55
会場:オンライン開催
参加費:無料
主催:科学技術振興機構、
環境再生保全機構(ERCA)、大阪大学、
東京大学、東北大学、国立環境研究所
<お申込み方法・聴講方法>
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発表内容一覧
発表内容詳細
- 09:55~10:00
開会挨拶
環境再生保全機構 上席審議役(兼 環境研究総合推進部 部長) 東條 純士
- 10:00~10:25
- エネルギー
1)電気化学的資源化反応特性を向上する電極ー電解液の統合設計
大阪大学 産業科学研究所 エネルギー・環境材料研究分野 准教授 片山 祐
新技術の概要
電気エネルギーを用いた資源化反応(グリーン水素製造・CO2資源化反応・アンモニア電解合成)を高効率化する電極ー電解液の統合設計手法を提案した。その鍵は、「反応のリアルタイム解析」と「触媒活性分子と溶媒分子とを共収容した層状材料」である。当該手法は幅広い電気化学反応への応用が期待できる。
従来技術・競合技術との比較
解析手法:非破壊かつ実際の運転条件で試験でき、分子レベルの情報が得られる。これにより反応のボトルネック過程・触媒劣化の要因などの特定が可能となる。
材料:収容する触媒種の変更が容易で、テーラーメード可能。また、合成は全て常温・常圧下であり、複雑な合成設備は不要なため、スケールアップに障壁が少ない。
新技術の特徴
・(解析)触媒作動時にしか観察不可能な情報を取得可能。性能向上の足枷となっている反応プロセスの特定、触媒被毒の原因物質の特定などに貢献する。
・(材料)原料から電極形成までに複雑な合成設備は不要で、全て常温・常圧のプロセスで完了するため、合成のスケールアップ・大面積化に障壁が少ない。
・(材料)金属ナノ粒子を層間で形成する手法を確立しており、既存の金属ナノ粒子担持触媒を層間収容型触媒に変更し、夾雑環境への耐性を付与できる。
想定される用途
・夾雑環境で作動する電気化学デバイス
・普遍的な原料の電気エネルギーによる高付加価値化
・低コストな水電解によるグリーン水素製造
関連情報
サンプルあり
- 10:30~10:55
- 環境
2)高機能化したゼオライトでCO2を回収、変換
東京大学 大学院新領域創成科学研究科 環境システム学専攻 准教授 伊與木 健太
新技術の概要
無機の多孔質材料であるゼオライトは、主にケイ素、アルミニウム、酸素によって構成された骨格からなりますが、新しく開発した技術により他の原子を導入したり、欠陥を低減したり、原子の比率を変えたりといったことが可能となり、様々に性能をチューニングすることができます。
従来技術・競合技術との比較
従来技術では、ゼオライトを合成する際に条件を振って生成物を制御しているものが多い中、本技術では合成後のゼオライトに対して処理を行うことからより容易に制御が可能となります。
新技術の特徴
・新しい組成のゼオライトによるこれまでにない吸着性能や触媒性能への期待
・高耐久性、高疎水性などの特徴
・様々な原料ゼオライトに適用可能
想定される用途
・吸着材
・触媒
・イオン交換材
- 11:00~11:25
- 環境
3)廃水中の硝酸イオンからアンモニア製造が可能な電解還元技術
東北大学 大学院理学研究科 多元物質科学研究所 准教授 川脇 徳久
新技術の概要
硝酸イオン(NO₃⁻)は、農業用窒素肥料や工業廃水から地下水や河川に流れ込み、人体や水生生物に悪影響を及ぼす。このような有害な硝酸イオンを減らし、肥料源や燃料として利用が期待されるアンモニア(NH₃)を合成することが可能になる硝酸イオンの還元によるアンモニア合成技術の確立を目指す。
従来技術・競合技術との比較
汚水処理施設では、微生物等の処理によってNO₃⁻を窒素(N2)ガスに変える「脱窒素処理」が行われているが、N2は有用な利用価値に欠ける。それを有用なNH₃へと変換できる点で従来技術と比較した優位性が存在する。
新技術の特徴
・常温常圧でNO₃⁻からNH₃を合成できる
・工場等でのNH₃の再利用が可能になる
・微生物処理ではないため、副産物(汚泥)の発生がなく安定した処理が可能
想定される用途
・工業用排水(金属表面処理、電子部品製造)における硝酸イオンの無害化
・農業用排水(化学肥料製造)における硝酸イオンの無害化・再利用
・NOxガス等の無害化
関連情報
サンプルあり
デモあり
- 11:30~11:55
- アグリ・バイオ
4)ウズラ受精卵(胚)を卵殻無しで複数同時に培養する方法
国立環境研究所 環境リスク・健康領域 環境リスク科学研究推進室 主幹研究員 川嶋 貴治
新技術の概要
ウズラ受精卵(胚)を複数同時にマルチウェルプレート上で発生させる無卵殻培養技術を開発した。この技術により、簡便かつ効率的な作業が可能となることから、非動物実験としての鳥類胚を用いた化学物質の新たな発生毒性スクリーニング評価法等の応用波及効果が見込まれる。
従来技術・競合技術との比較
鳥類胚を卵殻の外に取り出して、発生させる試みは古くから行われてきたが、器官形成初期の胚操作は煩雑であるため、多くの化学物質が形態異常を引き起こす時期(臨界期)での被験物質の投与や観察は困難であった。当該新技術により鳥類胚培養の操作性が格段に向上することから、費用や作業時間等のコストを節約できる。
新技術の特徴
・簡便かつ手軽な培養技術
・脊椎動物の胚発生過程のライブイメージング
・動物福祉への貢献
想定される用途
・化学物質の発生毒性評価
・鳥類における胚操作・遺伝子操作研究
・生きものの形づくりの過程を理解するための教材
関連情報
デモあり
お問い合わせ
連携・ライセンスについて
環境再生保全機構(ERCA) 環境研究総合推進部 研究推進課
TEL:044-520-9647
Mail:erca-suishinhi
erca.go.jp
URL:https://www.erca.go.jp/
大阪大学 産業科学研究所 新産業創成研究部門 知的財産研究分野
TEL:06-6879-8448
Mail:air-office
sanken.osaka-u.ac.jp
URL:https://www.sanken.osaka-u.ac.jp/organization/nig/nig02.html
東京大学 大学院新領域創成科学研究科 産学協創推進室
TEL:04-7136-3876
Mail:ucro
edu.k.u-tokyo.ac.jp
URL:https://ucro.edu.k.u-tokyo.ac.jp
東北大学 産学連携機構 知的財産部
TEL:022-795-5270
Mail:chizaibu
grp.tohoku.ac.jp
URL:https://www.rpip.tohoku.ac.jp/jp/property/organization/
国立環境研究所 連携推進部 研究連携・支援室
TEL:029-850-2472
Mail:renkei_r1
nies.go.jp
URL:https://www.nies.go.jp/sangaku/
新技術説明会について
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TEL:03-5214-7519
Mail:scett
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