東京都立産業技術研究センター 新技術説明会【オンライン開催】
日時:2026年02月12日(木) 13:25~15:55
会場:オンライン開催
参加費:無料
主催:科学技術振興機構、
東京都立産業技術研究センター
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発表内容一覧
発表内容詳細
- 13:25~13:30
開会挨拶
東京都立産業技術研究センター 理事 角口 勝彦
- 13:30~13:55
- 製造技術
1)チタン合金の冷・温間プレス加工による角筒容器成形技術
東京都立産業技術研究センター 物理応用技術部 機械技術グループ 主任研究員 奥出 裕亮
新技術の概要
冷・温間成形では加工が困難なTi-6Al-4V合金等の低延性材料に適用できるプレス成形法を開発しました。本手法は、円筒だけでなく、より難易度の高い角筒成形まで対応できる技術です。モーション制御(パンチとしわ抑えの個別制御)と金型の設定により、従来の特殊な設備を必要とせず、困難とされてきた冷・温間角筒成形が低コストで可能になります。
従来技術・競合技術との比較
Ti-6Al-4V合金は970℃まで加熱しないと延性が向上しないため、従来技術ではプレス成形が困難でした。本技術では常温~最大でも300℃程度までの加熱で、円筒および角筒深絞り成形が可能になるため、通電加熱などの特殊な設備を必要としないことや、金型寿命の向上、生産コスト削減など優れた特徴を有しています。
新技術の特徴
・モーション制御で金型内部の材料流入を制御
・板材から成形と成形品の肉厚制御を行う絞りしごき成形が実現可能
・高温用の金型や加熱設備を必要としない低コスト成形
想定される用途
・輸送機器分野での燃料電池ケースの成形
・電子部品業界でのケーシングの成形
・航空宇宙産業・医療分野で使用されるパイプの成形
- 14:00~14:25
- アグリ・バイオ
2)皮膚中の環境を再現できる細胞培養用コラーゲンゲル
東京都立産業技術研究センター 機能化学材料技術部 バイオ技術グループ 研究員 利根川 朝人
新技術の概要
皮膚弾力が向上する時、内部の細胞はどのように働くのか?
コラーゲン組織の中で細胞の形を保ちながら観察する手法を提案します。「化粧品によってどんな変化が皮膚の細胞に生じているのか」を明らかにすることで、科学的エビデンスに基づいた製品開発を支援できます。
従来技術・競合技術との比較
皮膚で生じる細胞収縮を実験的に再現する事はこれまで困難でした。プラスチック培養皿を用いると収縮が生じず、一方でコラーゲンゲル中の培養では急な収縮により細胞がつぶれてしまう問題がありました。本技術では、張力によって収縮を制御できるコラーゲンゲルを開発し、収縮している細胞を観察することに成功しました。
新技術の特徴
・張力を調整できる高密度コラーゲン
・皮膚の内部を模倣した細胞培養実験
・細胞による収縮の段階的制御
想定される用途
・肌のハリやしわの改善に寄与する成分の有効性評価
・収縮中の細胞の観察
・皮膚の弾力形成メカニズムの調査
- 14:30~14:55
- 計測
3)乾電池1個で1年間駆動可能な超音波センサの開発
東京都立産業技術研究センター 情報システム技術部 IoT技術グループ
副主任研究員 市川 英伸
新技術の概要
高効率化が実現できる音響整合層を付加した超音波センサを開発しました。音響整合層とは、空気と放射面の中間の音響インピーダンス(密度×音速)の樹脂材をセンサ放射面に貼り付けた構造です。実験とFEM解析により音響整合層付き超音波センサの構造最適化を図り、従来比15倍以上の高効率化を達成できる可能性があります。
従来技術・競合技術との比較
従来の空中超音波センサと比較し、以下の点で優れています。
①電源の乏しいIoT用途で、乾電池1個で1年以上高精度で計測が可能となります。
②従来と同じ電力で最大15倍以上の音圧の放射が可能であり、非接触での非破壊検査機器の開発ができます。
新技術の特徴
・屋外環境、高温低温環境などでも使用可能
・従来より整合層音響インピーダンスが小さく、空中放射で利用可能
・S/N比が最大15倍以上改善し、高精度化に寄与
想定される用途
・河川やダム等の水位を監視する液面計
・IoT用途や電池駆動化を狙った超音波ガス流量計
・非接触式の非破壊検査機器
- 15:00~15:25
- 環境
4)製品のバイオマス由来を判別できる低コスト・簡便な測定手法
東京都立産業技術研究センター 技術支援部 計測分析技術グループ
副主任研究員 内田 海路
新技術の概要
本発明は、プラスチック製品に含まれるバイオマス由来炭素の含有量を、簡便かつ低コストで測定可能な技術です。試料の燃焼、有機塩基によるCO2捕集、および液体シンチレーションカウンタを用いた14C放射能測定を組み合わせることにより、測定の簡易化と低コスト化を実現しました。
従来技術・競合技術との比較
現在、バイオベース度測定は加速器質量分析により行われていますが、装置が大型かつ高価であるため、高コストとなり広い普及も困難です。開発した技術は、汎用性の高い前処理と小型で比較的安価な装置を組み合わせた方法であるため、バイオベース度測定の低コスト化や、広く多くの機関での活用が期待できます。
新技術の特徴
・低コストで簡便な測定でも実用的な精度
・試料の燃焼と有機塩基を用いたCO2捕集による簡便な前処理
・液体シンチレーションカウンタを用いることによる分析の低コスト化
想定される用途
・化学・プラスチック産業において、原料のバイオマス由来比率を分析
・容器・衣料品など様々なプラスチック製品のバイオマス由来比率を分析
・自動前処理装置の開発やバイオマスマーク等取得前のプレ試験
- 15:30~15:55
- 医療・福祉
5)片手で切り離しできるミシン目加工の開発
東京都立産業技術研究センター 地域技術支援部 城東支所 主任研究員 加藤 貴司
新技術の概要
商品包装に用いられるミシン目加工は開口部や連結部に広く使用されています。ユニバーサルデザインの観点から開発したミシン目加工を用いることで、片手でもミシン目加工を切り離すことが可能になり、使用しやすい包装を作成できます。
従来技術・競合技術との比較
従来のミシン目加工の開発はユーザーの使用状況の観察や課題の抽出という観点からは開発されていませんが、本技術は人間中心設計の手法からデザイン開発を行った点が従来の開発とは異なる点です。開発したミシン目加工は従来品と比較し、引き裂き強度は28%減少させることができ、片手で切り離すことができます。
新技術の特徴
・ユニバーサルデザイン
・人間中心設計によるデザイン手法
・強度試験と主観評価を組み合わせた多面的評価方法
想定される用途
・ユニバーサルデザインが必要な包装材へのミシン目加工の利用
・薬剤・食品の包装材へのミシン目加工の利用
・包装資材製造機メーカーへの新しいミシン目の提案
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