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医工連携 新技術説明会【オンライン開催】

日時:2026年01月22日(木) 10:00~13:55

会場:オンライン開催

参加費:無料

主催:科学技術振興機構、東京科学大学、
     名古屋大学、北海道大学、新潟大学、
     東北大学

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発表内容詳細

  • 10:00~10:25
  • 医療・福祉

1)薬剤耐性菌を安価で簡便に検出

名古屋大学 大学院医学系研究科 分子病原細菌学 准教授 木村 幸司

新技術の概要

我々は、ペニシリン低感受性B群レンサ球菌、カルバペネム低感受性緑色レンサ球菌、カルバペネム低感受性インフルエンザ菌が、高い耐性度を示す抗菌薬をそれぞれ発見した。それらを利用することで、安価で簡便に高い精度で、それらの薬剤耐性菌を検出することが可能になった。

従来技術・競合技術との比較

我々の技術は、従来からある選択培地や自動薬剤感受性装置に組み入れることで、新規の薬剤耐性菌の検出が容易になる。競合技術としては、PCR法などの遺伝子増幅法、シークエンス法などが挙げられるが、これらの方法は、コストの面から医療施設での利用は極めて限られている。

新技術の特徴

・安価
・簡便
・新規の薬剤耐性菌を検出

想定される用途

・選択培地
・自動薬剤感受性装置の付属品(カードやパネルなど)
・抗菌薬含有ディスク

  • 10:30~10:55
  • デバイス・装置

2)簡易プロセスで大面積形成可能な異方性・高感度フレキシブル歪みセンサ

北海道大学 大学院情報科学研究院 情報エレクトロニクス部門 教授 竹井 邦晴

新技術の概要

ポリイミドフィルム上にレーザー照射して大面積、簡易形成可能なレーザー誘起グラフェン(LIG)に、照射パターンの方向制御を導入し、外観は全く同一なセンサを複数配置して、歪みの量と方向を同時に検知可能なフレキシブル歪みセンサに関する技術。たとえば手の甲に貼付して指の動きを詳細に検知することが可能。

従来技術・競合技術との比較

歪みセンサの向きを回転させることで、異方向を検知する歪みセンサやレーザー誘起グラフェンの報告例がある。しかしセンサを回転させてしまうと、そのセンサの集積化において面積が大きくなり、高集積化が難しい。また従来のLIG歪みセンサでは方向を検知することはできていない。これら課題を解決したのが本発明である。

新技術の特徴

・異方向検知能を有したフレキシブル・ストレッチャブル歪みセンサ
・微小歪み分布の計測
・安価で大面積・フレキシブル・ストレッチャブルセンサアレイの形成が容易

想定される用途

・ロボット応用
・ウェアラブルデバイス(健康管理、VR、モーションキャプチャーなど)
・IoT用途

関連情報

展示品あり

  • 11:00~11:25
  • 創薬

3)ポリリン酸カルシウムからなる新しい発想の骨形成薬の開発

東京科学大学 大学院医歯学総合研究科 整形外傷外科治療開発学講座 寄付講座講師 江川 聡

新技術の概要

ポリリン酸カルシウムを主成分とした、injectableなペースト状としても使用できる骨形成促進薬を開発した。骨近傍への局所投与により投与部に仮骨を誘導して骨が増生するだけでなく、骨癒合も誘導可能である。骨増生は一時的であり、骨折後の仮骨のように経時的に生理的な大きさまで縮小するが、骨架橋部は永続する。

従来技術・競合技術との比較

既存人工骨(β-TCP、ハイドロキシアパタイトなど)は骨形成能は乏しい。骨形成蛋白質(BMP)は骨形成能に優れるが、製造法が複雑で非常に高価であり、保存安定性が不良、また副作用の懸念から本邦への導入は見送られた経緯がある。本化合物は優れた骨形成能を有し、常温で安定している上に大量生産も可能である。

新技術の特徴

・これほど旺盛な骨形成能を持つ純粋な無機物質は報告がなく、四肢体幹など任意の部位で新規に骨を形成することが可能である
・これまでの骨形成薬は骨芽細胞への直接的な作用を図るものが多いが、本化合物は単球/破骨細胞による代謝に注目している
・骨形成因子を直接的に投与するのではなく、自身の細胞に骨形成因子の分泌を促すことで生理的に骨を形成する

想定される用途

・整形外科疾患に対する治療促進薬として、手術時に局所投与により使用
・骨折治癒促進薬として、ギプスなどと併用して経皮的に注入して使用
・歯科領域におけるインプラント母床骨の形成

関連情報

展示品あり

  • 11:30~11:55
  • 医療・福祉

4)口腔粘膜上皮細胞シートの動画解析による非侵襲的細胞評価法

新潟大学 大学院医歯学総合研究科 歯学部 生体組織再生工学 教授 泉 健次

新技術の概要

角膜や食道に移植されている自家口腔粘膜上皮細胞シート(COMECS)のタイムラプス動画では、細胞が局所領域において集団的に移動する特徴的な運動挙動を示すことを見出した。この運動挙動を数値化するために粗視化解析を適用し、細胞品質評価につながる非侵襲的定量化手法としての有用性を紹介する。

従来技術・競合技術との比較

再生医療用細胞製品に対し、非侵襲的な細胞品質評価が求められている。間葉系幹細胞では、静止画像から得られる細胞コロニー形態で識別する方法がある。増殖期の表皮細胞に対してDeepACTという細胞追跡法が開発された。本技術は、移植直前の細胞シートに対する動画解析による細胞品質評価法であり、他に類を見ない。

新技術の特徴

・タイムラプス動画による細胞の特徴的運動挙動を定量化して細胞品質管理に応用すること
・非侵襲的評価法ゆえ経時的に繰り返して何度でも同じ細胞製品の品質評価が可能なこと
・特に難解な動画解析法ではないこと

想定される用途

・角膜や食道に実際に臨床応用されている自家培養口腔粘膜上皮細胞シートの品質管理に使える
・細胞同士が互いに接着して細胞シートを形成する上皮系の細胞であれば、口腔粘膜上皮に限らず、同様に応用できる

関連情報

サンプルあり
デモあり

  • 13:00~13:25
  • 医療・福祉

5)救急AIトリアージ支援システムの開発

東京科学大学 医学部 脳神経外科 助教 阿部 大数

新技術の概要

頭部外傷患者の重症度の判定には、これまでは医師の詳細な診察を通す以外の方法がなかった。今回、機械学習を用いた予測モデルを構築することで、救急隊員が搬送前に収集できるデータを入力することで、頭部外傷患者を層別化する方法を開発した。

従来技術・競合技術との比較

これまでに頭部外傷患者の重症度を判定する方法として、NICE guidelinesやCanadian CT Head Ruleが用いられてきたが、これらは医師が患者を詳細に診察することで用いられるスクリーニング方法であり、患者が病院に到着する前の時点での判定に用いることはできず、救急隊員が使用できる確立された方法は世界的に見てもこれまでになかった。

新技術の特徴

・AI
・救急診療
・トリアージ

想定される用途

・救急診療における患者重症度判定
・施設等での頭部外傷患者の評価

関連情報

デモあり

  • 13:30~13:55
  • 医療・福祉

6)超音波を用いた生体刺激および生細胞採取デバイス

東北大学 大学院医工学研究科 医工学専攻 教授 芳賀 洋一

新技術の概要

生体の体表または臓器表面から局所に超音波を照射し、経穴などに刺激を与えること、または細胞の結合状態に働きかけ生細胞を採取するデバイス。疾病などの病状改善に役立てる他、数時間ごとに極低侵襲で生きた細胞を採取することでタンパク質発現状態の動的計測などを可能する。

従来技術・競合技術との比較

従来の技術では超音波照射に用いる装置、システムは大きく、手軽に持ち運んでその場で数時間ごとに使用するなどの使い方が難しい。微細加工技術を用いることでビームフォーミングや超音波発生の効率化が可能になり小型化、低コスト化が実現できる。

新技術の特徴

・鍼灸針を用いない安全な経穴刺激
・数時間ごとの生細胞の採取
・生体への侵襲が小さいか殆どない

想定される用途

・疾病の病状改善
・今までにない生体の臓器、細胞レベルの活動分析、未病などの分析
・投薬の最適化

関連情報

サンプルあり

お問い合わせ

連携・ライセンスについて

東京科学大学 医療イノベーション機構
TEL:03-5803-4736 
Mail:openinnovation.tloアットマークtmd.ac.jp
URL:https://www.isct.ac.jp/ja/001/about/organizations/center-for-medical-innovation

名古屋大学 学術研究・産学官連携推進本部
TEL:052-744-2189 
Mail:miu2アットマークt.mail.nagoya-u.ac.jp
URL:https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/

北海道大学 産学・地域協働推進機構 産学連携推進本部
TEL:011-706-9561 
URL:https://www.mcip.hokudai.ac.jp/

新潟大学 社会連携推進機構
TEL:025-262-7554 
Mail:onestopアットマークadm.niigata-u.ac.jp
URL:https://www.ircp.niigata-u.ac.jp/

東北大学 産学連携機構
TEL:022-217-6421 
Mail:shingi.hoepアットマークgrp.tohoku.ac.jp
URL:https://www.rpip.tohoku.ac.jp/jp/

新技術説明会について

〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町

TEL:03-5214-7519

Mail:scettアットマークjst.go.jp

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