静岡大学 新技術説明会【対面開催】
日時:2025年11月27日(木) 13:30~15:25
会場:JST東京本部別館1Fホール(東京・市ケ谷)
参加費:無料
主催:科学技術振興機構、静岡大学
<お申込み方法・聴講方法>
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(見逃し配信は翌日から2週間配信いたします)
・対面参加は定員に達し次第締め切りとなります。
お早めにお申し込みください。(先着150名)
<申込受付期限> 開催日前日まで
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・対面開催へご参加の方は、受付で受講票をご提示ください。
発表内容一覧
発表内容詳細
- 13:30~13:55
- 情報
1)植物のしおれ定量化手法を用いた自動灌水制御システム
静岡大学 情報学部 情報科学科 教授 峰野 博史
(代理発表者:学術研究員 小池 誠)
新技術の概要
日光の差し込み等によって草姿画像の輝度分布が大きく変化する状況でも植物のしおれの度合いを頑健に定量化でき、草姿画像と環境データ(温湿度、明るさ)を用いて、葉のしおれに応じた適切なタイミングで安定した自動灌水制御のできる自動灌水制御システムを研究開発した。
従来技術・競合技術との比較
比較的計測の容易な非破壊データである草姿画像と環境データ(温湿度、光量)のみを入力することで、培地量や品種に関係なく、葉のしおれ度合いに応じた適切なタイミングで安定した自動灌水制御可能なシステムを構築できる。
新技術の特徴
・頑健な植物のしおれ検知AI
・非破壊計測
・自動灌水制御
想定される用途
・適切な自動灌水制御による農作業負担軽減
・機能性向上や高糖度化といった品質制御
・計画生産技術の向上
- 14:00~14:25
- エネルギー
2)低環境負荷で直接CO2からジメチルエーテル(DME)を合成
静岡大学 大学院総合科学技術研究科 工学専攻 化学バイオ工学コース 准教授 武石 薫
新技術の概要
本発明は、CO2からDMEへ合成する触媒である。メタノール生成とメタノール脱水縮合の活性点とを近接/高分散させ、高活性・高選択的なDME製造を達成している。特に、触媒成分のうちアルミナ(Al2O3)をアルミノシリケート(Al2O3-SiO2)に変更することにより、炭素酸化物からのDME合成における生成活性および選択率を向上させた。
従来技術・競合技術との比較
本触媒はメタノール生成の活性点(銅)とメタノール脱水縮合の活性点(酸点)とが近接し高分散しているので、従来の混合型触媒よりも高活性・高選択的にDMEを製造できる。CO2水素化では水が多量に生成され酸強度が弱まる。担体をAl2O3からAl2O3-SiO2にすることで酸強度を強め、その問題を解決させた。
新技術の特徴
・ 通常の混合型触媒よりも高活性・高選択的にDMEを製造できる
・ 特にCO2-H2からの直接DME合成に優れている
・ ゾルの状態でさまざま担体・成形体に固定・含浸できる
想定される用途
・ 燃料製造
・ 水素キャリア・エネルギーキャリア製造
・ 化学品製造
- 14:30~14:55
- 環境
3)藻類微生物による廃水処理方法及びバイオマス生産
静岡大学 農学部 応用生命科学科 准教授 長尾 遼
新技術の概要
本技術は、水産加工廃水を資源として活用し、藻類と微生物の複合系を用いて藻類バイオマスを生産する。従来、困難とされてきた未処理廃水での藻類培養を、複合系の協働作用により可能とし、同時に廃水中の有機物・無機物の削減とCO2資化を実現する。得られたバイオマスを有効活用し、廃水処理に付加価値を与える。
従来技術・競合技術との比較
本技術は、活性汚泥法のように多量の汚泥を副生することがなく、得られるのは飼料や有価物へ展開可能な藻類バイオマスである点で大きく異なる。さらに従来法で必須とされたエアレーションを必要としないため、運転コストやエネルギー負担を大幅に削減できる。
新技術の特徴
・廃水処理
・藻類バイオマス生産
・藻類物質生産
想定される用途
・廃水処理
・水産養殖
- 15:00~15:25
- 機械
4)パワーデバイス数を削減した電力変換技術
静岡大学 工学部 電気電子工学科 教授 芳賀 仁
新技術の概要
新技術は、単一の電力変換回路でモータ駆動とバッテリー充電を実現する技術であり、複数機能実現に追加素子を必要としない。また、充電時にはモータの磁気エネルギーを活用して電力脈動を補償することで、安定した動作が可能となる。
従来技術・競合技術との比較
従来の電動モビリティ分野における電力変換システムでは、用途に合わせた電力変換回路が混在しシステムの複雑化や肥大化が問題となっていた。新技術は、単一の電力変換回路で複数機能を実現可能で、システムの簡素・小型化に貢献する。
新技術の特徴
・複数機能を実現可能な統合型電力変換回路
・モータ磁気エネルギーを活用した電力補償技術
・電気と機械を混合した機電一体構想
想定される用途
・ 電気自動車のバッテリー充電回路
・ 家電用途モータドライブシステム
お問い合わせ
連携・ライセンスについて
静岡大学 イノベーション社会連携推進機構 産学連携推進部門
TEL:053-478-1702
Mail:sangakucd
adb.shizuoka.ac.jp
URL:https://www.oisc.shizuoka.ac.jp/
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〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町
TEL:03-5214-7519
Mail:scett
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